「負ける?この僕が? はっ!ありえないよ!」

とか言ってる雪男氏・・・・只今絶賛男盛り中!!
あと30年はいける! ワオ!





















雪男を惑わす身体・・・




















13日早朝。燐は珍しくも自力で目を覚ましていた。
もうすぐ雪男が朝飯を食べて上ってくる。コート着たらすぐ行っちゃうから
チャンスは一瞬!

ドアが開く音が聞こえた。案の定すぐにもコートに手を伸ばす雪男。
燐はもそりと布団から這い出して。

「雪男・・・」
「!えっ?兄さん起きてたの?何?具合悪い?」
「違う。」
「ふーん珍しい・・・じゃあ僕行くから。」
雪男はドアノブに手を掛けた。
「あっあのな・・・」
「何?」
「お前・・・チョコケーキとか食う?」
「何?急に?別に、あれば食べるけど・・・?」
「そっそうか!ワカッタ!じゃあな。」
燐は突如弾けたような笑顔を雪男に見せた。
「・・・・?何?って、えっ?って・・・えっ!?」
雪男の澄ました顔が崩れる。気づいた燐は慌てて背中を押した。
「いいから!早く行けよっ!」
「えっ?ちょっ!兄さんが作るのか?!」
「いいからっ!」
燐は無理矢理雪男を押し出し、ドアを閉めた。

「よかったなーりん!」
一部始終を見守ってたクロが布団から顔を上げる。
「ああ、一ヶ月前から買ってた材料が無駄にならないぞ!」
燐は両手を挙げて回転した。クロも周りを飛び跳ねた。
「チョコケーキたのしみだぁ!」

「へへっ今日は早く帰らねぇと!」
差し込んできた朝日に燐は笑顔を照らした。


おわる。


















「大丈夫・・・ 庇わなくても・・・ 俺、平気・・・」

恋する燐 心の川柳





















まだ子供の柔らかさが残る瑞々しい燐の体を誰よりも真っ先に雪男は受け止め。
そのまま横抱きに抱え上げると早々と歩きだした。

のであった・・・ であった・・・